JOURNAL

ANNUAL RING リニューアル

はじめに

約5年前に発表した「annual」シリーズを、この度、2025年8月のブラダルフェアに合わせてリニューアルいたします。 製造方法を新たにすることで、テクスチャーや色味の選択肢が増えました。
リニューアル後の特徴とおすすめポイントをご紹介していきたいと思います。


ANNUAL RING とは

名前は“木の年輪”から着想を得ていて、時間の積み重ねをかたちとして残していけるようにという思いを込めています。

素材や形の異なる細身のリングを1本ずつ販売することで、結婚、出産、引っ越し、就職など、人生の節目や大切な出来事のタイミングで少しずつ買い足していくというスタイル。
重ねていくことで、自分の人生の歩みそのものを記録していくようなシリーズです。

婚約指輪や結婚指輪は「一生に一度」の特別なものとして贈られることが多いですが、
人の好みやスタイルは、時間とともに変わっていくもの。

それならば、そのときの自分に合うものを必要なタイミングで自由に選び足していける方がより自分らしい存在になるのではないか、という問いからこのシリーズは始まりました。

ブライダルリングとしてはもちろん、重ね付用のファッションリングとしてお使いいただくのもおすすめです。


リニューアルのきっかけ

これまでのannualでは、K18イエローゴールドとプラチナのみの展開でした。
というのも、細身の鍛造リングに適した地金(線材)を自社で安定して用意することが難しかったためです。

特にピンクゴールドやシャンパンゴールド、ホワイトゴールドといったK18素材は、それぞれ硬さや粘りなどの性質が異なり、鍛造用として扱うにはそれなりのノウハウと設備が必要になります。

そうした中、鍛造製法に特化したメーカーとの出会いがありました。
そのメーカーでは、さまざまなK18素材を鍛造に適した状態で扱う体制が整っており、annualのような細身のリングでも安定して製作できる環境が確立されていたため、これまで展開できなかった素材でも制作が可能になりました。

この技術的な連携によって、今回のリニューアルが実現しました。

製造方法の見直し(鍛造)

annualのリングは非常に細く華奢なため、強度がとても重要です。
従来の鋳造という方法では十分な強度が得られず、繊細な色味のゴールド(シャンパンゴールドなど)で制作することができませんでした。そのため、これまではK18イエローゴールドとプラチナ900のみの展開でした。これは、細い鍛造リングに適した地金(線材)を安定して用意することが難しかったためです。しかし今回、鍛造製法に特化したメーカーとの出会いにより、「鍛造(たんぞう)」という製法を採用することで、理想の強度と色味を両立させることができました。

鍛造とは

金属を叩いたり圧力をかけたりして形を作る方法で、金属内部の密度が高まり、変形しにくく、傷もつきにくいという特徴があります。

  • 金属を加熱して柔らかくし、叩いたり圧力をかけて目的の形にする方法。
  • 密度が高くなり、非常に強度が高い
  • 機械の部品や刀など、高い強度が必要なものにも使われる。
左:通常の金属組成 右:鍛造の金属組成

金属に叩いたり圧力をかけたりすることで、金属内部の結晶粒(粒子のようなもの)が密に詰まり、方向が整うことで、強度や密度が高まる製法です。

金属にはもともと微細な空隙(すきま)や結晶構造の乱れがあり、それが脆さの原因になりますが、鍛造ではこの空隙を押しつぶし、結晶粒が締まり整列することで、割れにくく頑丈な性質になります。

また、密度が高まり、変形しにくく、傷もつきにくいという特徴があります。

たとえば、鍛造のK18ゴールドはビッカース硬度で150〜200HV。
一方で一般的な鋳造(ちゅうぞう)によるK18は60〜90HVほどなので、約2〜3倍の強度差があります。

鍛造は表面の密度も高いため、

  • マット仕上げや槌目などのテクスチャが長持ちしやすい
  • 細かいディテールがしっかり残る
  • 傷がついても目立ちにくい

といった点でもメリットがでてきます。

鍛造は表面の密度も高いため、

  • マット仕上げや槌目などのテクスチャが長持ちしやすい
  • 細かいディテールがしっかり残る
  • 傷がついても目立ちにくい

といった点でもメリットがあります。


リニューアル後の特徴

今回のリニューアルでは、素材だけでなく、仕上げや形状のバリエーションも拡充しています。

金属素材(全5種)

  • K18イエローゴールド
  • K18ホワイトゴールド
  • K18ピンクゴールド
  • K18シャンパンゴールド
  • プラチナ

表面仕上げ(全4種)

  • 鏡面(ツヤのある仕上げ)
  • マット(落ち着いた質感)
  • ラフマット(より粗めの質感)
  • 槌目(叩いた跡を残した模様)
左から鏡面、マット、ラフマット、槌目

リングの形状・幅(全6種)

  • 1.2mm 丸線/角線
  • 2.4mm 丸線/角線
  • フルエタニティ
  • ハーフエタニティ

annualは、上記の要素を自由に組み合わせて選ぶことができます。
その数、120通り以上

ライフイベントに合わせて選ぶのもいいですし、そのときにたまたま気に入った色や質感を重ねていくのもOK。
“こうあるべき”という決まりはなく、自分のペースで自由に選んでいけるのがこのシリーズの魅力です。


さいごに

annualは、決まった完成形を目指すリングではありません。
1本目から完成していて、でも、重ねることで少しずつ育っていくようなシリーズです。
結果的にその重なったリングが年輪のようになり、あなただけの軌跡になっていきます。

ぜひ実物をご覧いただき、オリジナルの組み合わせを見つけてみてください。